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京成電鉄の設備投資2026:京成3200形42両が告げる、昭和・平成の名車たちへのカウントダウン

京成電鉄の設備投資2026:京成3200形42両が告げる、昭和・平成の名車たちへのカウントダウン

1.概要:総額566億円の巨額投資、成田空港強化に向けたインフラ刷新

京成電鉄が発表した2026年度の鉄道事業設備投資計画は、昨年度実績比で216億円増(+62%)となる総額566億円という、異例の規模となりました

。この巨額投資の背景には、成田空港のさらなる機能強化への対応と、日々の暮らしを支える安全・快適性の向上という、二つの大きな柱があります。

主な投資項目は以下の通りです。

宗吾車両基地拡大新型有料特急の導入などを見据え、基地内における新工場建設工事を推進します。

・成田スカイアクセス線の複々線化スカイライナーおよび新型有料特急専用の複々線化工事、さらに成田湯川駅〜成田空港駅間の単線区間の複線化に向けた計画・検討が進められます。

・新型空港特急の導入2028年度の運行開始を目指し、次世代の新型有料特急の車両製作を本格化させます。

・3200形の大量増備後述する最新の通勤型車両「3200形」を新たに大量導入します。

・駅の改良工事などバリアフリー化やホームドア整備をはじめ、京成佐倉駅・松戸駅のリニューアル、宗吾参道駅のホーム改修完了などが盛り込まれています。


2.個人的に注目した箇所:3200形「7編成42両」増備が意味する、旧型車の終焉

今回の発表で、華やかな新型空港特急や大規模なインフラ工事以上に個人的に強い衝撃を受けたのが、通勤型車両「3200形」の7編成・計42両という増備計画です。

試運転を表示して宗吾参道駅に停車する京成3200形
今後の京成電鉄の運命を左右するといってもいいくらいのポテンシャルを秘めていると感じる。

と、個人的な感情が挟まってしまいましたが・・・・この「42両」という数字がなにを物語っているのか。

私なりに、置き換えられるであろう車両とその数を照らし合わせてみた結果が以下の通りです。

形式編成両数
3500形4両×4編成
(ワンマン対応3編成芝山鉄道車1編成)
6両×2編成
28両
3400形8両×1編成8両
3600形6両×1編成6両
合計3形式8編成42両

そう、ぴったり一致するのです。
これは偶然の一致ではありません。

なお、今年の春に引退し、一足早く廃車となった芝山鉄道の3500形に関しても置き換え対象と捉えてカウントをさせていただいております。

3200形は2両単位でフレキシブルに組み替えができる設計思想を持ち、普通運用の4両・6両編成から優等運用の8両編成まで柔軟に対応できます。

この「万能性」こそが、残存する旧型車すべてを一括置き換えるための最後のピースとして、3200形が選ばれた理由に他なりません。

問題の深刻さは、置き換えられる側の車両たちの「格」にあります。

京成3500形は、1972年の登場以来50年以上にわたって京成の通勤輸送を支え続けた、まさに「生きた鉄道遺産」です。

京成3600形(3688編成)は、現在リバイバルカラーを纏って活躍中ですが、それ自体が「余命を意識した花道」である可能性が高い。

京成3400形(3448編成)に至っては、初代スカイライナーAE形の主要機器を流用した、他に類を見ない異色の存在です。

これら3形式が、今年度中に順次引退していくシナリオが、今回の42両という数字によって現実味を帯びてきました。もし年内に動きがあるとすれば、次にホームで見かけたその姿が、「最後の一目」になるかもしれないのです。


3.まとめ

2026年度の京成電鉄の設備投資計画は、総額566億円という数字が示す通り、成田空港アクセスの未来を大きく塗り替えるターニングポイントとなる計画です。

しかしその一方で、通勤ネットワークの主役交代が、想像をはるかに超えるスピードで進行していることも、今回あらためて浮き彫りとなりました。

新工場建設や複々線化といった「未来への投資」が加速する裏側で、長年にわたって京成の足を支え続けてきた3400形・3500形・3600形——昭和・平成の名車たちが姿を消すカウントダウンが、静かに、しかし確実に始まっています。

新型車両3200形のフレキシブルな活躍に期待が膨らむと同時に、ファンとしては今こそ行動すべき時だと感じています。

見慣れた日常の風景の中で、個性豊かな旧型車両たちが奏でる最後の走りを——記憶にも、記録にも、しっかりと残しておきたいですね。


最後に

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